晴れ!!!

高校野球の日本選抜チームが野球をしにやってくると聞きつけ、応援をしに行きました。弱冠17歳18歳のやつらが我が国の名を冠して戦うんです、しかもどアウェーやし、俺が行ってやらねば誰がいくんやと一人で使命感に燃える。

開催地はNYのアッパーステートにあるCooperstown(クーパースタウン)という小さな町。小さな町ですが、「野球の殿堂」がある野球の聖地として知られているところなんだそうです。NYからバスを乗り継ぎ約5時間。

一日にバスが一本しかなく、当日のそれに乗るとダブルヘッダーの第一試合に間に合わないため、前日に聖地入り。うわさによると野球の殿堂に選手がやってくるというのでマスコミと一緒に待つ。マスコミ、NYの片田舎としては尋常じゃない数です。野球のメッカとはいえ、普段はのんびりな村クーパーズタウン、村人がみんなびっくりして「何の騒ぎ?・・・・・・イチロー??!!」と聞いてきます。「違うけどいつかそうなるかも」と答えておく。

本当に小さい町で、娯楽などはなさそうなこの町、その真ん中にある球場Doubleday Field(ダブルデイ・フィールド)では年一回のメジャーリーグの試合も含めて色んな試合が行われます。数週間前には日本のリトルリーグの試合が行われていたらしいです。で、今回の親善試合もその一つ。娯楽がないからかはわかりませんが、みんな「へえ。そんな試合明日あるんや、じゃあいこっかな」と軽く言います。なんだか素敵な町。

しばらく待っていると選手が到着しました!!!!・・・っても、僕はこの夏日本にいなかったので実は誰が斉藤か、誰が田中かもわからず、感動できない。でもみんなしてジャパンのジャンパー着て、風格はあります。

選手はそのまま殿堂に入ってえらい人なんかの話を聞くセレモニーへ。僕はなんと記者などにまぎれてその場にもぐりこみました。何食わぬ顔ですぅ〜っと。外人からしたら一緒に見えたんでしょう。

セレモニーはけっこう退屈、アメリカ・日本それぞれの偉い方の話など。しかもなんか通訳とかもややグダグダで、全日本、なんていうてもけっこうアナログなもんなんやね〜、と妙に感心してしまいました。なんか記念バット贈呈みたいなんがあり、その時受け取ってるのがかのハンカチ王子に違いない!と思いシャッターを切るも、あとでそれはキャプテン・後藤だと発覚。

まあそんなこんなで前日の夜は更けていき、

翌日。

とある事情で仲良くなった雑誌のカメラさんに、第一試合の2時間前、朝8時から練習があると教えてもらい、せっかくだからと早起きして見学。早稲田実業式、かどうかは知りませんが、の基礎練を朝飯を食いながら見つめる。小さい小さい地方球場なので、ほんと、すぐそこで選手たちが見れて、私語なんかも聞こえてくる。僕は知らないなりに興奮。日本では高校野球熱がすさまじいとの事ですが、熱狂的なファンにはこんな機会、飛行機往復の価値はあるんじゃないでしょうか。

ストレッチをする日本代表をバックに記念撮影。

プレイボールしても球場は10分の1も埋まらないがらすき状態。日本人はマスコミを覗いてちらほら。家族連れが主で十組ほどでしょうか。もうちょっとか。さすがにNYの、しかもこんな謎の田舎は遠すぎたようです。アメ人の客の方がやや多い。寂しい。困るほど多いという日本のファンの100分の1、いや、1000分の1でもここにいてくれればなあ。

第一試合、先発は斉藤!ほらんと聞いていたので嬉しいびっくり。立ち上がりやや緊張してる感じはありましたが、次第に安定してきて、投げ終わってみれば4回投げて8奪三振。アメリカ産相手によくやってくれます。僕は有頂天。いいぜ王子、いいぜニッポン。ピッチャー金城に交代後1点はとられるものの7イニングのゲーム、5−1で快勝!智弁橋本君などホームランも二つあり、いよいよ僕は僕は有頂天(僕は中高和歌山なので)。

僕はバックネット裏での観戦やったんですが、日本ベンチの真上で、作戦も選手の言葉もよく聞こえ、おもしろい。監督が相手投手を分析したりするんですがそれが当たってるのがすごい!そしてきっちりヒットを奪う選手もすごい!チェンジ時の気合入れなどがすぐ1メートル先に見える、超特等席でした(本当に超、です。試合開始前斉藤君に「が、がんばれ!!」と言うと「はい」と返してきました。お、王子、もったいないお言葉)。

で、試合とともに選手を見てて思ったのが、こんなに凄い彼らも、やっぱり高校生なんだということ。当たり前のことですが、小さい頃から見てきた高校野球児、なんか超人類のようなイメージがずっとあったんです。でも、会話を聞いてる限り、ただの高校生。ただの、若干あほな、高校生。

「英語で気合入れよう」

「よっしゃ・・・、あー、あー。・・・ワンポイント、オーケイ?!」

「ォォォォオッケーイ!!」

「ちょっと待ってあいつ(敵のピッチャー)左ちゃん?」

「はあ?!俺左とか普通に無理やで!!」


普通に無理って言うな。

こんな奴らを、馬鹿な、それでも明らかに死ぬほど凄い奴らを、歳を重ね、「ふっ、可愛い奴ら」そんな風に思えてしまうようにまでなったのが寂しい。

そういうわけで、二試合目は外野で見ようかなとも思っていたのですが、あまりにも楽しい席なので二試合目も引き続きここで観戦することに。実際野球も見やすいし。二回戦は9イニングのゲーム。

カメラさん曰く、投手はともかく日本のスタメンのレベルは第一試合より上がったという第二試合は一転、なんだか押され気味。ソロHR出るもやはり流れはきません。それでも投手は踏ん張って1対1のまま延長へ。ピッチャーは一回戦の後半に引き続き二回戦も途中から田中。パワプロで言うたら絶対「ピンチ○」がつきそうな好投です。

が!・・・・・が、10回裏にふっとソロアーチを浴びて試合はあっけなく幕切れ。いつの間にか日本人よりずっと多くなっていたアメリカ人の観客は大喜び。たった数時間でただのミーハーな、しかし熱烈なジャパンサポーターと化していた僕はがっくり。うーん悔しい。

と、そこで例によって一日一本のバスの時間になったので、余韻もそこそこに球場を後にしました。最後に選手に「ロスでも頑張ってください!」と叫ぶ。なんで敬語やねん。でもまあ敬語ですよやっぱり!!選手たちには白けられた感、ありましたが、どうしても言っておきたかったんです。

ロスは行けないけど、頑張れニッポン!!そう!ニッポン!!!!

P.S.とある日本のテレビのインタビュー受けました。緊張して何も気の効いたこと言えませんでした。

Pic: インタビューをされてる王子、の頭。ほぼ毎日(?)、こんなけ囲まれてしゃべらなあかんのも大変ですね。
9月20日 ヤンキース!
 晴れ。

 今日は来週から行く大学(正しくはカレッジ。)の登録(Registration)の日でした。だから語学学校はお休み。で、基礎能力審査のテスト(英語となんと数学!)を受けるということで少々緊張気味の僕、BLTサンドを頬張りながら5thアヴェニュー(5番街)という最高なロケーションの我が大学に到着。けっこう早めに行ったのですが、6階にあるオフィスに行くと、もうすでに他の留学生がわらわら。

 簡単な書類を書いた後テスト会場に通されました。ライティング、リーディング、そして数学(!)のテストがそれぞれ25分、それ次第でESLという英語の補習を受けなければならないかどうかが決まります。つまり真剣勝負。

 惨敗。時間配分をミスったのと、そのために焦ったのが敗因でしょう。大して難しくもない文章だったのに、TOEFLのメソッドをすっかり忘れていた僕は後半時間に追われ問題を解けませんでした。数学は予想に反して超簡単でしたが、英語はおそらくぐでんぐでんでしょう。補習の予感。

 その後Tuition paymentといって授業料の支払いがあったのですが、それも失敗。支払いの手段は現金、クレジットカード、マネーオーダー(小切手みたいなもの?)、デヴィットカードとあるのですが、僕がデヴィットカードで払おうとすると何故か機能してないとの事。お金を払わないことには登録手続きを続けられないので今日はここまで。

 今日はなんだかぐだぐだやなあと思いながら語学学校へ行き、授業が終わったばかりのアイとグスタヴォと合流、今日はヤンキースの試合観戦へ!。学校のアクティビティで、チケットは10ドル。ブロンクス(マンハッタンの北に広がるエリア)にあるスタジアムへサブウェイはブルーラインでGo(ニューヨークの地下鉄は)、ざわざわざわ。日本でもアメリカでも一緒、スタジアムのこの雰囲気は大好きです。ホットドックを食べつつ。我らがゴジラ松井秀樹がヒットを放つとスクリーンに「Hit-Deki」の文字、なんじゃそら。

 大勝!
8月30日 初授業
 曇り時々小雨。

 朝早く目覚め学校の準備を持って散歩。今僕はハドソン川のほとりに住んでいます。ハドソン川はマンハッタンの西を流れる川で向かいはニュージャージー州です。淀川の河川敷の程近くに住んでいた僕にはなんか落ち着けて大好きです。

 朝は体操する人や犬の散歩をする人でにぎやかです。川が一番見えるベンチまで来て休んでいると犬の散歩中のおばさんが話しかけてきました。僕が腰につけているがま口の話などたわいない会話。こんなたわいない会話も僕には大変な勉強。キャロルさんとパッチ(犬)、ありがとう。

 まだ時間があったのですぐに地下鉄には乗らずブロードウェーを少し南下することに。ベーグルを購入し歩きながらの朝食。卵やバター、ミルクなどを使わずに作るNYの朝食の定番。日本でもブームで結構ありますが僕は食べたことなかったのでこれがデビュー。そう言うと店員さんはじゃあスタンダードなのんいっとけ、と言ってプレーンのベーグルにたっぷりのクリームチーズをはさんでくれました。うん、おいしい。

 途中から地下鉄に乗り学校へ。さあ授業です。

 いやな予感当たる。超むずい。先生も厳しいしリスニングの教材も速い。リーディングの教材もハイレベル。閉口。とはいうものの10月からはネイティブと一緒に大学に通うわけで、弱音を吐いてるわけにもいきません。向こうが俺をこのレベルでいけると判断したんやから、必死で食らいつこう。

 放課後、アクティビティ(学校で紹介してくれる遊び?、しばしばディスカウントを受けられます)で、NYメッツの試合を観にいきました。クラスメイトのグスタヴォ(インテリのメキシカン、僕と同い年)、昨日知り合ったスペイン人のチャビ(ミュージシャン、男前)とロレナ(気さく、美人!)と。クイーンズにあるメッツの本拠地、「Shea Stadium」球場まで地下鉄に揺られること40分ほど。隣ではUSオープンが行われていました。

 外野席(ライト・レフトスタンド)がない不思議な球場。その部分は開けており、フライを見上げるとそこに夕暮れの中飛ぶ飛行機が見えたりします。意味もなくセンチメンタルになったり。ロレナやチャビ、あと隣に座ったドイツ人の奴なんかはルールを知らず、説明しながらの観戦。

 「ホームラン?!」
 「ん、いや、キャッチャーフライ」

 果たして、試合は最高なものとなりました、前半はは2本のホームランを許し4対1とされるも、じりじりと追い上げ、4対3で迎えた8回の裏、R・カストロが見事な3ランホームラン。ルールを知らない奴らも一緒になって、僕らは狂喜乱舞。

 そうそう、僕らはラッキーでした。われらがリトル松井稼頭央もピンチヒッターで出てきましたよ。凡退・・・やったけど。

 くたくた。きっと今夜はよく寝れます。

8月26日

2005年8月26日 スポーツ
8月26日
 快晴。

 両親と甲子園へ。見所のない試合。今日見る試合がこれとは幸先悪いです。

 実家の自宅にて友人と酒。
8月16日 野球の日(々)
 晴れ。

 起きると12時でした。友人からメールが入っていて「甲子園いこうや!、大阪桐蔭見にいこうや!」とのこと。いいねえと思うも手遅れ。だって昼過ぎ。完封かと思いきやソロアーチを打たれてました。なんか野球モードに入ってしまったので、帰省中の友人とドームに阪神横浜戦を見に行くことに。

 天王寺から環状線大正へ。試合開始直前に行ったら人人人。僕らは当然チケットなんか持っていません。駅を出るとすぐさま目に入ったのが「本日の当日券は売り切れました」の看板。なんてこった。僕らはチケット屋に向かいました。覗いてみると、やはりここでも今日のチケットは売り切れでした。

 途方にくれる僕たち。と、そこに僕の友人のダッフィー(外人)がやってきました。偶然居合わせた彼は、親切にもいらなくなったチケットを僕たちに譲ってくれました。外野自由席一枚6000円。定価は1500円。ダッフィーは他にも友達がたくさんいて、タイガースのファンが多いので、僕らにだけチケットを譲ったら角が立つのでしょう。小さく折りたたんだチケットを非常にこっそりと僕に握らせてくれました。
閑話休題
世の中にはダフ屋というけしからん輩がいます。言うまでもなく、入場券などのチケットをたくさん買いこんで、高く売りつけるのを生業としている人の事ですが、この「ダフ屋」の語源は何かご存知ですか。これは「ふだ(札)」を隠語的に逆にして「だふ」と呼んだことから始まったそうです。
ダフ屋をなくすには僕たちが買わないことが一番大事です。だから皆さん、ダフ屋やネットオークションには屈さず、そういった所からチケットを買うなんて事はよしましょう。

 さて、そんなわけでチケットを入手した僕たち、早速入場。外野レフト自由席に行くと全く席がなく、仕方なく3階に下りて立ち見。大阪ドームの外野席は死角が多いことで嫌われているそうですが、確かに見にくかったです。ライトフライの行く末が見えず、そういう意味でかなりエキサイティングな席です。ビール、カレー。

 試合はヒット数はあれども打線のつながりを欠き(1アウト満塁も生かせず)、1対1のまま延長へ。10回になって4階に行ってみると、帰ってる人が多く、席がたくさん空いていました。そこからは最高にいい席で見ることができました。応援歌など歌いながら。阪神タイガースのの選手別応援歌は去年、矢野と桧山を除いて全て変わりました。歌の著作権(?)を法の穴をかいくぐって暴力団(?)が握っていたからだそうです。

 しかし、今回の歌は歌いにくい!。赤星、シーツなんか鬼ムズです。僕の大好きなチャンスソング「ワッショイワッショイ」もなくなりました。暴力団(?)め。僕がいまいち自信なく歌っていたせいもあって、残念ながら試合は引き分け。煮え切らない。

 残尿感を覚えつつドームを後にする。六甲へ。もう一人の友人を交え飲みに行きました。2時を過ぎるとろくな店が開いておらず笑笑へ。しこたま食いました。それでも安い。六甲の友人が誕生日ということで二人で負担。おめでとう、やなさん。やなさんも虎大好きで、プラチナチケットが部屋にごろごろしてました。なんて羨ましい。

 中日が負けてただ今2.0ゲーム差。優勝しようぜ。

2月16日 

2005年2月16日 スポーツ
 曇り。

 ニシウラサンとぶらぶら。学校に行き最後のレポートを提出。単位がくるかはともかくです。素敵な先生なので大丈夫でしょう。彼女のぬいぐるみたちはしゃべるそうです。

 その後梅田へ。中央郵便局に行った後、ニシウラヨドバシでエアガンを購入。もちろん部屋で撃たせはしません。撃つなら外へ撃ってくれ。欝なら外の例の警備員を撃ってくれ。

「カーテンになら撃ってもいい?」

「だめ。」

 で、僕は「grand theft auto ?」というゲームを購入しました。アメリカの都市で殺し盗みなんでもやりまくるめちゃくちゃなゲームです。とはいうものの今のところニシウラサンばかりがやっています。

「今まで殺した人間の数167人やって!」

「・・・あっそう。」

 スペシャルカレーを作る。ミンチを使ってキーマカレー風。Mr.味っ子ばりに工夫を凝らした神藤のカレーにニシウラも舌鼓。あっ、もうないんで飢えてるフラパンの人たち、来ないでくださいね?

 夜中にサッカーのスマトラ沖大地震のチャリティーマッチをやってました。被災者の人たちも招待されていたとか。ヨーロッパ選抜VS世界選抜。とんでもないプレーが繰り広げられます。いかにも花相撲って感じでまったりと。接触プレーとか自体がない。裏でやってたアジア最強クラブ決定戦とのモチベーションの違いがおもしろかったです。とにかくみんなエンターテイメントに徹してました。そう、エンターテイメントでしたね、まさに。敵味方、観客皆笑顔。ジダンゴール前でボールをキープ、そして、・・・・何もせず。憎いぜ、キーパー飛び損やん。

 また各国の選手、いつも敵同士のやつらがクラスメートとやるみたいな顔で楽しんでるのがいいじゃないですか。感動しました。ここまで己の技を昇華させると、サッカーするだけで誰かを救えちゃうんですよ。エンタメの原点を見た気がします。

 俺もいつか。

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