「人生絵巻」
冷たい空気を電波が引き裂いて
きいいいいいいん、なんて音立てながら
僕の部屋に飛び込んだ明け方
電波が引き裂いたのは、空気だけじゃなくて
僕の睡眠時間だけじゃなくて
ぺらっとした絵巻物だった
色んなことが書いてあって描いてあって
でも毎日の情報の洪水で分厚く分厚くなっている
絵巻物のずっと奥の奥に
くるくるくるくる見えなくなってたものが
ケータイのピリリって音と同時にあふれ出した
涙を流してまで探したものは
そしてあきらめていたものは
手の中にくるくるくるくる納まっていた
冷たい空気を電波が引き裂いて
きいいいいいいん、なんて音立てながら
僕の部屋に飛び込んだ明け方
電波が引き裂いたのは、空気だけじゃなくて
僕の睡眠時間だけじゃなくて
ぺらっとした絵巻物だった
色んなことが書いてあって描いてあって
でも毎日の情報の洪水で分厚く分厚くなっている
絵巻物のずっと奥の奥に
くるくるくるくる見えなくなってたものが
ケータイのピリリって音と同時にあふれ出した
涙を流してまで探したものは
そしてあきらめていたものは
手の中にくるくるくるくる納まっていた
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