晴れ。

寒さが難しい時期ですね。Tシャツの上にダウンを着てゆく。なんのなんの暑いってば。

ゼミで議論が白熱する。ジョーゼフ・ヘラー(Joseph Heller)の「キャッチ=22(CATCH-22)」。

狂人とは何か?

実は狂人なんていないんじゃないか?

いつだって狂ってるのは環境なんだと思います。

ある環境、状況の中で、二つの立場がある。片方から見たらもう片方は狂っているんでしょう。

「キャッチ・22」は二次大戦下の話ですが、その中で出てくるのは、「戦争に適応した者」と「戦争に適応しなかった者」。

でも僕は、それぞれをさらに二つずつに分けられると思います。

前者は「戦争という状況を理解した上で、それにあえて適応した者」と「戦争に適応したかに見えるが、実は戦争という状況にわけもわからず飲み込まれてしまった者」に分かれます。

そして後者は「戦争という状況を理解した上で、それにあえて適応しなかった者」と「戦争という状況を理解できないがために、それに適応できなかった者」に分けることができます。

だからこのように計4パターンの人間が出てくるわけです。

この中に狂人はいるんでしょうか?

戦時中の日本と同じです。戦争に参加しなければ非国民と呼ばれる。「非国民」は「狂人」と同義だったと考えることができると僕は思います。

戦争が終わってみれば、戦ってた人間の中から「戦犯」が現れる。

変わっていくのはいつも状況であり、人間ではありません。

狂っているのはいつも人間関係、であって人間ではありません。

まあでも、強いていうなら上記の4パターンの中で「あえて適応した者」と「あえて適応しなかった者」が狂人でなく、他のふたつは狂人だ、と言えなくもないかもしれません。

他の価値観を理解した上でそれを否定するのと、他の価値観を頭ごなしに否定するのはまったく違いますからね。

でもじゃあ今の世の中は狂人だらけですね。

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