晴れ。

今日から新ターム。HBスタジオはタームとタームの間に休みがなく、僕たちはひたすら行き続けます。学校じゃなくて、求める人間のための「養成所」だからなんでしょう。

今回は有名な「マイズナーテクニック(Meisner technique)」を教える学校内唯一の先生のクラスを初めて取りました。で、今日がその初日。このテクニック特有の「繰り返し」エクササイズ。「・・・ぐがあああぁあ〜!!」となる。大撃沈。クラスメイトは大丈夫大丈夫、と言ってくれますが、大丈夫じゃない。要練習。

常連の生徒たちがいっぱいのクラスの雰囲気も、僕を萎縮させます。それも手伝ってか、エクササイズの番が回ってきた時、「人はこうも汗をかけるものなのか」というぐらい汗をかきました。びびっていてはいけない、どこまでも攻めないと。

というわけでマイズナーが増え、今3つのメソッドを同時に習っていることになります。同時に色々やるのは不本意ですが、時間もないし仕方がない。ウタ・ハーゲンは何かがわかりかけている気がするので、それを見失わないように。

てな事を考えていると、ウタハーゲンメソッドの先生であるモアハウスがちょうどその事を話してくれました。「マイズナーのアプローチの仕方はウタハーゲンとは全く違う。でもゴールは一緒なのだ。」そう、アプローチの仕方は役者の数だけある。もしかしたらゴールもひとつじゃないかもしれない。矛盾を発見してもパニックにならず、今は別の脳で考えること。で、最終的に俺メソッドを作り上げるんだ。

ヘレン・ミレン曰く「私はメソッドを沢山沢山勉強したわ、でも、カメラの前ではそれは全てどこかに飛んでいってしまうの」

うん、どっちにしても理論的に考えてるうちは本当の本物にはなれない。100M走の記録保持者が走り方を科学しながら走るのか?走らない。叩き込むのだ。で、今は叩き込んでる途中。途中だということを忘れてはいけない。ステップ・バイ・ステップ。

DVD「カポーティ(Capote)」。78回のアカデミー主演男優賞をフィリップ・シーモア・ホフマン(Philip Seymour Hoffman)が受賞した作品です。作品自体もけっこう良かったけど主演男優賞はさすがの演技でした。特典映像に出てた本人にもよく似ている。

資料も残っている実在の人物をやる場合、そういった「ものまね」要素もやはり大事になってきます。「演技と関係ない!」なんて言ってても見る側が納得するかは別問題ですからね。これもプロとしての技術、ということになるんでしょうか。

さあ頑張っていこうっ!

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