12月3日　こりゃあハリウッドデビューも近い。

晴れ。極寒。

極寒というほどでもないけど、いきなりがくっと気温が下がりました。一晩で華氏にして30度ほど下がったそうです。この冬の目標は一回も風邪などでダウンしないことです。うがいを忘れないように。うがいってどうも俺の中で存在感薄い週間なんですよね。

そんな寒空の下、今日はとある学生フィルムの撮影でした。たった5分の超バカな映画ですが、僕が「主人公」です。作ってるのは黒人の日本漫画おたくのレジ。黒人の兄貴たちは意外と日本漫画・アニメ好きが多いそうです。レジは「Naruto」だとか「The Street Fighters」などの少年漫画、格闘ゲームが特にお気に入りのようです。

自分の好きなジャパニメーションみたいな事をを生身の役者を使ってやってみたい、と思ったのが今回の作品の出発点だったそうです。レジはいつもネットなどで日本のアニメを英語の字幕（多分非公式の）で見ているらしく、その雰囲気を出したいということで台詞は日本語。英語のシナリオを予め渡され、役者が和訳しました。

僕の敵役も日本人なのですが、彼はおとんが黒人である関係で見た目は黒人です。日本生まれの日本育ちで言葉も日本語を母国語としています。ネイティブ日本語をぺらぺら喋る黒人に英語の字幕なんて、逆に面白いんじゃないかと思い僕がレジに紹介しました。

今日は公園と砂浜で、僕の役「Kazma（zuじゃなくzらしい）」と敵である「Akira」の決闘のシーンのロケでした。Kazmaはレジの好きな漫画から取った名前、Akiraはタフガイっぽい名前を選んだそうです。タフガイっぽいのか？

タンクトップなどを着たのですが死ぬほど寒い。公園を走り回って身体を温める。戦いにはそれぞれ振り付けがあったのですが、これがなかなかうまくいかず、だんだんおもろくなってきて、公園では「Akira」と一緒に大笑いしながら戦ってしまったのですが、日が短いこの時期、時間の関係上なんとそのテイクが採用になってしまいました。うーん後悔。レジは編集でうまくごまかすから、と言っていましたが、ごまかせないような気がするんですけどねえ。「ハッハッハ！」とか言うてたしお互い。

演技のシーンは逆にめちゃくちゃ気合入れてやってやりました。こういうのは変に照れが入ったらもっと恥ずかしく感じるんですよね。ピンポンとか、ジェットリーの映画の中の中村獅童なんかむしろめっちゃカッコいいじゃないですか。

なんにしても超楽しかったです。もっと時間かけたかったな。