8月31日 日米高校野球観戦 VS東部選抜!
2006年8月31日 スポーツ晴れ!!!
高校野球の日本選抜チームが野球をしにやってくると聞きつけ、応援をしに行きました。弱冠17歳18歳のやつらが我が国の名を冠して戦うんです、しかもどアウェーやし、俺が行ってやらねば誰がいくんやと一人で使命感に燃える。
開催地はNYのアッパーステートにあるCooperstown(クーパースタウン)という小さな町。小さな町ですが、「野球の殿堂」がある野球の聖地として知られているところなんだそうです。NYからバスを乗り継ぎ約5時間。
一日にバスが一本しかなく、当日のそれに乗るとダブルヘッダーの第一試合に間に合わないため、前日に聖地入り。うわさによると野球の殿堂に選手がやってくるというのでマスコミと一緒に待つ。マスコミ、NYの片田舎としては尋常じゃない数です。野球のメッカとはいえ、普段はのんびりな村クーパーズタウン、村人がみんなびっくりして「何の騒ぎ?・・・・・・イチロー??!!」と聞いてきます。「違うけどいつかそうなるかも」と答えておく。
本当に小さい町で、娯楽などはなさそうなこの町、その真ん中にある球場Doubleday Field(ダブルデイ・フィールド)では年一回のメジャーリーグの試合も含めて色んな試合が行われます。数週間前には日本のリトルリーグの試合が行われていたらしいです。で、今回の親善試合もその一つ。娯楽がないからかはわかりませんが、みんな「へえ。そんな試合明日あるんや、じゃあいこっかな」と軽く言います。なんだか素敵な町。
しばらく待っていると選手が到着しました!!!!・・・っても、僕はこの夏日本にいなかったので実は誰が斉藤か、誰が田中かもわからず、感動できない。でもみんなしてジャパンのジャンパー着て、風格はあります。
選手はそのまま殿堂に入ってえらい人なんかの話を聞くセレモニーへ。僕はなんと記者などにまぎれてその場にもぐりこみました。何食わぬ顔ですぅ〜っと。外人からしたら一緒に見えたんでしょう。
セレモニーはけっこう退屈、アメリカ・日本それぞれの偉い方の話など。しかもなんか通訳とかもややグダグダで、全日本、なんていうてもけっこうアナログなもんなんやね〜、と妙に感心してしまいました。なんか記念バット贈呈みたいなんがあり、その時受け取ってるのがかのハンカチ王子に違いない!と思いシャッターを切るも、あとでそれはキャプテン・後藤だと発覚。
まあそんなこんなで前日の夜は更けていき、
翌日。
とある事情で仲良くなった雑誌のカメラさんに、第一試合の2時間前、朝8時から練習があると教えてもらい、せっかくだからと早起きして見学。早稲田実業式、かどうかは知りませんが、の基礎練を朝飯を食いながら見つめる。小さい小さい地方球場なので、ほんと、すぐそこで選手たちが見れて、私語なんかも聞こえてくる。僕は知らないなりに興奮。日本では高校野球熱がすさまじいとの事ですが、熱狂的なファンにはこんな機会、飛行機往復の価値はあるんじゃないでしょうか。
ストレッチをする日本代表をバックに記念撮影。
プレイボールしても球場は10分の1も埋まらないがらすき状態。日本人はマスコミを覗いてちらほら。家族連れが主で十組ほどでしょうか。もうちょっとか。さすがにNYの、しかもこんな謎の田舎は遠すぎたようです。アメ人の客の方がやや多い。寂しい。困るほど多いという日本のファンの100分の1、いや、1000分の1でもここにいてくれればなあ。
第一試合、先発は斉藤!ほらんと聞いていたので嬉しいびっくり。立ち上がりやや緊張してる感じはありましたが、次第に安定してきて、投げ終わってみれば4回投げて8奪三振。アメリカ産相手によくやってくれます。僕は有頂天。いいぜ王子、いいぜニッポン。ピッチャー金城に交代後1点はとられるものの7イニングのゲーム、5−1で快勝!智弁橋本君などホームランも二つあり、いよいよ僕は僕は有頂天(僕は中高和歌山なので)。
僕はバックネット裏での観戦やったんですが、日本ベンチの真上で、作戦も選手の言葉もよく聞こえ、おもしろい。監督が相手投手を分析したりするんですがそれが当たってるのがすごい!そしてきっちりヒットを奪う選手もすごい!チェンジ時の気合入れなどがすぐ1メートル先に見える、超特等席でした(本当に超、です。試合開始前斉藤君に「が、がんばれ!!」と言うと「はい」と返してきました。お、王子、もったいないお言葉)。
で、試合とともに選手を見てて思ったのが、こんなに凄い彼らも、やっぱり高校生なんだということ。当たり前のことですが、小さい頃から見てきた高校野球児、なんか超人類のようなイメージがずっとあったんです。でも、会話を聞いてる限り、ただの高校生。ただの、若干あほな、高校生。
「英語で気合入れよう」
「よっしゃ・・・、あー、あー。・・・ワンポイント、オーケイ?!」
「ォォォォオッケーイ!!」
「ちょっと待ってあいつ(敵のピッチャー)左ちゃん?」
「はあ?!俺左とか普通に無理やで!!」
普通に無理って言うな。
こんな奴らを、馬鹿な、それでも明らかに死ぬほど凄い奴らを、歳を重ね、「ふっ、可愛い奴ら」そんな風に思えてしまうようにまでなったのが寂しい。
そういうわけで、二試合目は外野で見ようかなとも思っていたのですが、あまりにも楽しい席なので二試合目も引き続きここで観戦することに。実際野球も見やすいし。二回戦は9イニングのゲーム。
カメラさん曰く、投手はともかく日本のスタメンのレベルは第一試合より上がったという第二試合は一転、なんだか押され気味。ソロHR出るもやはり流れはきません。それでも投手は踏ん張って1対1のまま延長へ。ピッチャーは一回戦の後半に引き続き二回戦も途中から田中。パワプロで言うたら絶対「ピンチ○」がつきそうな好投です。
が!・・・・・が、10回裏にふっとソロアーチを浴びて試合はあっけなく幕切れ。いつの間にか日本人よりずっと多くなっていたアメリカ人の観客は大喜び。たった数時間でただのミーハーな、しかし熱烈なジャパンサポーターと化していた僕はがっくり。うーん悔しい。
と、そこで例によって一日一本のバスの時間になったので、余韻もそこそこに球場を後にしました。最後に選手に「ロスでも頑張ってください!」と叫ぶ。なんで敬語やねん。でもまあ敬語ですよやっぱり!!選手たちには白けられた感、ありましたが、どうしても言っておきたかったんです。
ロスは行けないけど、頑張れニッポン!!そう!ニッポン!!!!
P.S.とある日本のテレビのインタビュー受けました。緊張して何も気の効いたこと言えませんでした。
Pic: インタビューをされてる王子、の頭。ほぼ毎日(?)、こんなけ囲まれてしゃべらなあかんのも大変ですね。
高校野球の日本選抜チームが野球をしにやってくると聞きつけ、応援をしに行きました。弱冠17歳18歳のやつらが我が国の名を冠して戦うんです、しかもどアウェーやし、俺が行ってやらねば誰がいくんやと一人で使命感に燃える。
開催地はNYのアッパーステートにあるCooperstown(クーパースタウン)という小さな町。小さな町ですが、「野球の殿堂」がある野球の聖地として知られているところなんだそうです。NYからバスを乗り継ぎ約5時間。
一日にバスが一本しかなく、当日のそれに乗るとダブルヘッダーの第一試合に間に合わないため、前日に聖地入り。うわさによると野球の殿堂に選手がやってくるというのでマスコミと一緒に待つ。マスコミ、NYの片田舎としては尋常じゃない数です。野球のメッカとはいえ、普段はのんびりな村クーパーズタウン、村人がみんなびっくりして「何の騒ぎ?・・・・・・イチロー??!!」と聞いてきます。「違うけどいつかそうなるかも」と答えておく。
本当に小さい町で、娯楽などはなさそうなこの町、その真ん中にある球場Doubleday Field(ダブルデイ・フィールド)では年一回のメジャーリーグの試合も含めて色んな試合が行われます。数週間前には日本のリトルリーグの試合が行われていたらしいです。で、今回の親善試合もその一つ。娯楽がないからかはわかりませんが、みんな「へえ。そんな試合明日あるんや、じゃあいこっかな」と軽く言います。なんだか素敵な町。
しばらく待っていると選手が到着しました!!!!・・・っても、僕はこの夏日本にいなかったので実は誰が斉藤か、誰が田中かもわからず、感動できない。でもみんなしてジャパンのジャンパー着て、風格はあります。
選手はそのまま殿堂に入ってえらい人なんかの話を聞くセレモニーへ。僕はなんと記者などにまぎれてその場にもぐりこみました。何食わぬ顔ですぅ〜っと。外人からしたら一緒に見えたんでしょう。
セレモニーはけっこう退屈、アメリカ・日本それぞれの偉い方の話など。しかもなんか通訳とかもややグダグダで、全日本、なんていうてもけっこうアナログなもんなんやね〜、と妙に感心してしまいました。なんか記念バット贈呈みたいなんがあり、その時受け取ってるのがかのハンカチ王子に違いない!と思いシャッターを切るも、あとでそれはキャプテン・後藤だと発覚。
まあそんなこんなで前日の夜は更けていき、
翌日。
とある事情で仲良くなった雑誌のカメラさんに、第一試合の2時間前、朝8時から練習があると教えてもらい、せっかくだからと早起きして見学。早稲田実業式、かどうかは知りませんが、の基礎練を朝飯を食いながら見つめる。小さい小さい地方球場なので、ほんと、すぐそこで選手たちが見れて、私語なんかも聞こえてくる。僕は知らないなりに興奮。日本では高校野球熱がすさまじいとの事ですが、熱狂的なファンにはこんな機会、飛行機往復の価値はあるんじゃないでしょうか。
ストレッチをする日本代表をバックに記念撮影。
プレイボールしても球場は10分の1も埋まらないがらすき状態。日本人はマスコミを覗いてちらほら。家族連れが主で十組ほどでしょうか。もうちょっとか。さすがにNYの、しかもこんな謎の田舎は遠すぎたようです。アメ人の客の方がやや多い。寂しい。困るほど多いという日本のファンの100分の1、いや、1000分の1でもここにいてくれればなあ。
第一試合、先発は斉藤!ほらんと聞いていたので嬉しいびっくり。立ち上がりやや緊張してる感じはありましたが、次第に安定してきて、投げ終わってみれば4回投げて8奪三振。アメリカ産相手によくやってくれます。僕は有頂天。いいぜ王子、いいぜニッポン。ピッチャー金城に交代後1点はとられるものの7イニングのゲーム、5−1で快勝!智弁橋本君などホームランも二つあり、いよいよ僕は僕は有頂天(僕は中高和歌山なので)。
僕はバックネット裏での観戦やったんですが、日本ベンチの真上で、作戦も選手の言葉もよく聞こえ、おもしろい。監督が相手投手を分析したりするんですがそれが当たってるのがすごい!そしてきっちりヒットを奪う選手もすごい!チェンジ時の気合入れなどがすぐ1メートル先に見える、超特等席でした(本当に超、です。試合開始前斉藤君に「が、がんばれ!!」と言うと「はい」と返してきました。お、王子、もったいないお言葉)。
で、試合とともに選手を見てて思ったのが、こんなに凄い彼らも、やっぱり高校生なんだということ。当たり前のことですが、小さい頃から見てきた高校野球児、なんか超人類のようなイメージがずっとあったんです。でも、会話を聞いてる限り、ただの高校生。ただの、若干あほな、高校生。
「英語で気合入れよう」
「よっしゃ・・・、あー、あー。・・・ワンポイント、オーケイ?!」
「ォォォォオッケーイ!!」
「ちょっと待ってあいつ(敵のピッチャー)左ちゃん?」
「はあ?!俺左とか普通に無理やで!!」
普通に無理って言うな。
こんな奴らを、馬鹿な、それでも明らかに死ぬほど凄い奴らを、歳を重ね、「ふっ、可愛い奴ら」そんな風に思えてしまうようにまでなったのが寂しい。
そういうわけで、二試合目は外野で見ようかなとも思っていたのですが、あまりにも楽しい席なので二試合目も引き続きここで観戦することに。実際野球も見やすいし。二回戦は9イニングのゲーム。
カメラさん曰く、投手はともかく日本のスタメンのレベルは第一試合より上がったという第二試合は一転、なんだか押され気味。ソロHR出るもやはり流れはきません。それでも投手は踏ん張って1対1のまま延長へ。ピッチャーは一回戦の後半に引き続き二回戦も途中から田中。パワプロで言うたら絶対「ピンチ○」がつきそうな好投です。
が!・・・・・が、10回裏にふっとソロアーチを浴びて試合はあっけなく幕切れ。いつの間にか日本人よりずっと多くなっていたアメリカ人の観客は大喜び。たった数時間でただのミーハーな、しかし熱烈なジャパンサポーターと化していた僕はがっくり。うーん悔しい。
と、そこで例によって一日一本のバスの時間になったので、余韻もそこそこに球場を後にしました。最後に選手に「ロスでも頑張ってください!」と叫ぶ。なんで敬語やねん。でもまあ敬語ですよやっぱり!!選手たちには白けられた感、ありましたが、どうしても言っておきたかったんです。
ロスは行けないけど、頑張れニッポン!!そう!ニッポン!!!!
P.S.とある日本のテレビのインタビュー受けました。緊張して何も気の効いたこと言えませんでした。
Pic: インタビューをされてる王子、の頭。ほぼ毎日(?)、こんなけ囲まれてしゃべらなあかんのも大変ですね。
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