8月20日　フリンジフェス

晴れ。

今NYで "The New York International Fringe Festival (FringeNYC)" というフェスティバルが 行われています。オフオフブロードウェーを中心に、世界各地の小劇場が実に200団体以上も集まって公演を打ちまくるという暑い、というか暑苦しいイベント。今年で10周年だそうです。

というわけで今日観にいってみました。

何しろ数が多いので選ぶのがまず骨。料金は一律15ドルですが、日本の小劇場と同じく当たり外れはかなりあるようです。僕は口コミ情報も大してなかったのでサイトをみて適当に評判良さそうで今日やってるやつを選びました。

"Something More Pleasant" ＠ Player’s Theater

100席もないような劇場に入ると、正方形な感じのそう大きくない舞台が見えました。舞台美術は天井から吊り下げた数枚の布とバスタブのみ。フランスパンの公演で似たようなのがあったな、でもフラパンの方がセンス上やな、なんて思いながら開演を待つ。

微妙に白塗りな役者たちがによる、「ヘンゼルとグレーテル」と「シンデレラ」を混ぜて黒い絵の具を足したようなお話。ロリ・パークスのVenusを観た時に「おお、日本の小劇場っぽい！」と思ったんですが、今回は日本の小劇場そのものでした。

暗幕が甘くて微妙に見切れていたりしてこりゃあはずれか？と思って観始めたのですがどっこい、相当よくできていました。御伽噺をベースにしたと思われる脚本も悪くないし（追記：後でネットで読んだところによるとこのお芝居は "The Anti Fairy Tale" なんだそうです）、役者もしっかり練習した感じ。コレオグラフを含めた演出が良かったです。

僕はブロードウェーや、せいぜいオフブロードウェーぐらいまでしか観ていなかったのですが、こんなにウェルメイドなものが観られるならオフオフにももっと頻繁に足を運ばなければいけません。

安いし。