4月22日 英語そのものにも言えること。ゴールするためにはスタートを切れ。
 雨。

 朝からシーンスタディの練習のはずが寝坊して流れる。シーンパートナーは10回ほど電話してくれたようですが一度も気付かず。彼女は「ああ、この人寝てはるわ」って悟ってくれたようで自宅待機していてくれたので良かったです。ごめんなさい。

 授業には何とか間に合うも、練習できなかった関係で発表できず。土曜日のアクティングの先生は発音を相当うるさく指摘してきます。

 まあその先生がおばあちゃんで、耳が遠いということもあるのですが、一語一語はっきりと発音することが要求されます。留学生に限らず、アメリカ人でさえも、「What do you mean?」を「ワデューミーン」ではなく「ワット・ドゥ・ユー・ミーン」と発音しなければなりません。

 うっとおしいですが実はこれはめちゃめちゃ大事なことなんだって今日気付きました。多分先生は耳が遠いから聞こえないとか、日本人の英語は分かり辛いとかそんなレベルで話をしているんじゃないんです。「伝える」という作業を忘れるな、と、そういうことを言っているんじゃないか、と今日ふと思いました。

 僕たちは台詞に始めて出会った瞬間から練習を重ねて台詞を回せるようにしていくわけですが、どうしてもやはり、台詞たちの上っ面を気にしてしまう傾向にあります。いかに読めば効果的か、迫力が出るか。

 しかしそれはやはり外的レベルな事で、嘘の演技、とまでは言いませんが、それだけを考えてする演技はやはり嘘なのです。と、まあそんなことは、この日記でも繰り返し繰り返し書いてきたことですが(それがとても難しいのですが)、留学生として英語の台詞を前にした時、そんな初心を忘れてしまうんです。

 言葉というのは流暢に綺麗な発音で話すためのものではなく、何かを誰かに伝えるための道具なんです。伝達、という目的を忘れてしまった時、言葉は何に成り下がるのでしょうか。で、言葉を板の上で放つことを職業とする俳優、役者と呼ばれる人たちが発する言葉が、そんな、目的を欠いた、中身のないものだった場合、客はそこから何も感じないでしょう。

 間を取り、言葉を立たせた実にスキルドな台詞の応酬、それももちろん俳優ならではなのですが、その前のレベルを忘れてしまっては何にもなりません。これは台詞に限らず全ての自己演出、役作りにいえることだと思います。

 情報を伝えよ、関係を築け、まずはそこから。

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