3月31日 アメリカ人俳優の強み(素人編)
晴れ。

授業の後、クラスメイトとグスとオフオフ・ブロードウェーショーへ。HBの学生も参加しているお芝居「Dad, My Boyfriend is Black」。20分程度のコント風味の短編が3つ(ほんとは4つだけどひとつが役者急病のためキャンセル、代金は同じでした)。

黒人のHB生が作演出をやっていて、なるほどレイシャルな臭いのするお話たちでしたが、そこまでタブーに踏み込んでる感はありませんでした。というより、人種問題は外的レベルにとどまっている気がしました。ただネタを面白くするために人種問題を絡めている、もしくはたまたま自分が黒人だったからこういう話を書いている、というような、そんな無邪気な印象を受けました。そういうあっけらかんとした感じが僕は好きです。

観た3つのうち、2つに作演出が出演していましたが、自分自身の世界観はさすが一番良く分かってるなという感じ。特にお笑いに点においては絶妙。

役者の皆は、日本のオフオフ(セミプロ的な小劇場のお芝居がそれに当たるのでしょうか)と比べて、パワーが段違いにあるのに圧倒されました。素直なアメリカ人の良さ。このパワーだけでも少々は見れる。つまり、一生懸命やればある程度観るに耐えるものは出来上がるということです。

観客は非日常を舞台の上に求めるわけですから、例えば非日常性を見せる技術がない役者でも、台本がどうしようもなくても、舞台が安っぽくても(今日のところはとことん安っぽかったです。ほぼ素舞台)、もし「非日常的に一生懸命練習し」て、「非日常的に一生懸命演技すれ」ば、それはある意味非日常的なわけです。僕ら(観客)はそれに目を奪われたりするのです。たとえそれが本来の作品のベクトルとずれていても。まあもちろんだからずっとそれじゃあどうしようもないんですけどね。

でも僕たち下手っぴにとってはそれって希望の灯じゃないですか?

Pic: 吉野家にて。

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