3月26日 ワークショップに参加。背伸びして歩いてたら転んじゃうよ?
2006年3月26日 YP(役者ポイント)
曇り時々冬。
気を取り直して今日から日記を再開しようと思います。
日記を書かなかった理由の分析。?英語で書くから時間がかかってめんどい。?その割に英語だと書きたいことの半分も表現できない。?本名で書いているが故の柵(しがらみ)が増えてきてあんまりぶっちゃけられない。etc...
??はまあ「がんばれ」としか言いようがありませんが。どうしてもダルい時でも日本語で一、二行は書こうと思います。きっと遠い将来これを読んだら楽しいでしょうからね。
?はねえ、もうどうしようもないですね。まあ基本本名ってのがブログのもともとであったわけで、それにぶっちゃけられるかられないかってのは僕次第な部分もあるわけで。まあ方向性探っていきます。
さて、昨日はNYにやってきた、平田オリザというすごい人率いる「青年団」という劇団ののワークショップ、および「ヤルタ会談」「OL忠臣蔵」の観劇に行ってきました。ワークショップをビデオでちらっと見たことはあったのですが。
「静かな演劇」だとか「ナチュラリズム」だとか言われてる青年団平田オリザのワークショップ。参加者が半分以上アメリカ人でびっくり。確かにアメリカの演技の方法論とはずいぶん異なっていて興味深いと思います。
やったことは昔ビデオでチラ見したものと全く同じで、少し「入門感」が強過ぎた感じがします。でも入門っても、僕は演劇に入門なんかしたことないわけで、そういう意味で実は僕には必要なことなんです。HBスタジオ然り。
演劇とかその他芸術って、スポーツと違い、やり始めてある程度月日がたち、ある程度努力を重ねてしまうと、そういった主観的な根拠しかない妙な自信おばけがついてしまうのがいけません。
スポーツだったら、「いやいや、でもお前速く走れてないやん」って一目瞭然ですが、芸術、特に演技はそうだと思っているのですが、そういう目に見えづらいものの場合そういう上に書いたような罠に陥りやすい気がします。
僕もそうだと思います。最近自分が根拠なく浮かれているようでいけません。根拠なく浮かれると何がいけないって、それでも世界はフェアでシビアなわけで、そんな世界と相容れなくなってしまうんですね。嗚呼レベル1、初心忘れるべからず。
さてワークショップ。バイリンガルで進んでゆく。オリザさんは英語の聞き取りはほぼ完璧なようでした。説明は日本語で通訳を通していましたが。彼は他にも韓国語とフランス語が堪能なようです。ぎゃふん。
ちょっとしたウォームアップをし、さて実際に台詞を読んでみよう。「日本語と英語、両方のテキスト(台本)用意してあります」とのこと。僕はちょっと迷って日本語をチョイス。そもそも演技を学ぶのは母国語に限ると思うんです。平田メソッドは日本発なわけやしね。
最初普通に読み、それからどんどん集中力を他に分散させていく、という進め方。外見(そとみ)にこだわった台詞なんかくそじゃ!!!、と言うことでしょう。大いに同意、でもムズいんです。そういう意味で、英語の台詞を読むのは良いかもしれません逆に。でも紙一重。
ワークショップ、あえて内容はここでは詳しく述べませんが、メモ取りまくったんで、興味ある人今度一緒にやりましょう。でも平田さんもたいがい色んなとこでこのワークショップやってるようなので、探せばきっと本人に教えてもらう機会はあると思いますが。
ワークショップ後、青年団の芝居を観劇。静かな演劇とはなんぞや、と少し緊張して観始めましたが、予想に反してコミカルで、ディフォルメ化された楽しい演技でした。
もともと落語の台本として書かれたという「ヤルタ会談」、ヤルタ会談の模様をまるで井戸端会議かのように描いたこの作品、めちゃめちゃ面白かったです。戯曲が見事で、思わず買ってしまいました。英語バージョンが欲しかったのですが置いていなく日本語のものを。
忠臣蔵OL編も楽しかったです。忠臣蔵の義士たちが「戦うか否か」を議論する様をOLの食堂で表現する。普遍的なものは大きな大きな可能性を秘めているんだなと再確認。シェイクスピアしかり、罪と罰然り。OL編のようにめっためたに解体することで、説得力が増したり。今度予定しているという「自衛隊編」が非常に気になります。自衛隊が戦うかどうかもめる・・・。タッチータッチー。
英語の字幕と共に、お客さん大いに笑う。これは普通におもろいと思います、アメ人にとっても。特にヤルタ会談は最高でしょう。むしろアメリカ人好みだと思います。
アフタートーク。外人から色んな質問。けっこうみんなぎゃふんってなったのかもしれません。僕は手を上げたのに当ててもらえず。終わった後平田さんを見つけたのでアフターアフタートーク。気になった点。青年団のコミカルな演技、あれは今日WSでやったナチュラルな台詞の延長線上にあるものなのか?
「はい。」
「・・・なるほど。」
なんかしょうもない事を鬼の首を取ったように聞いた感じになってしまいました。もちろんあれはベースにあるもので、そこから色々なものを経て舞台に乗せる演技が出来上がるそうです。なるほど。なっとく。その辺りを詳しく知りたいけれど、帰られるのね、ニッポンに。
燕雀安んぞなんていってられない。全て吸収。続きは自分で。
Pic: アイスクリーム屋を見かけました。去年がフラッシュバック。
気を取り直して今日から日記を再開しようと思います。
日記を書かなかった理由の分析。?英語で書くから時間がかかってめんどい。?その割に英語だと書きたいことの半分も表現できない。?本名で書いているが故の柵(しがらみ)が増えてきてあんまりぶっちゃけられない。etc...
??はまあ「がんばれ」としか言いようがありませんが。どうしてもダルい時でも日本語で一、二行は書こうと思います。きっと遠い将来これを読んだら楽しいでしょうからね。
?はねえ、もうどうしようもないですね。まあ基本本名ってのがブログのもともとであったわけで、それにぶっちゃけられるかられないかってのは僕次第な部分もあるわけで。まあ方向性探っていきます。
さて、昨日はNYにやってきた、平田オリザというすごい人率いる「青年団」という劇団ののワークショップ、および「ヤルタ会談」「OL忠臣蔵」の観劇に行ってきました。ワークショップをビデオでちらっと見たことはあったのですが。
「静かな演劇」だとか「ナチュラリズム」だとか言われてる青年団平田オリザのワークショップ。参加者が半分以上アメリカ人でびっくり。確かにアメリカの演技の方法論とはずいぶん異なっていて興味深いと思います。
やったことは昔ビデオでチラ見したものと全く同じで、少し「入門感」が強過ぎた感じがします。でも入門っても、僕は演劇に入門なんかしたことないわけで、そういう意味で実は僕には必要なことなんです。HBスタジオ然り。
演劇とかその他芸術って、スポーツと違い、やり始めてある程度月日がたち、ある程度努力を重ねてしまうと、そういった主観的な根拠しかない妙な自信おばけがついてしまうのがいけません。
スポーツだったら、「いやいや、でもお前速く走れてないやん」って一目瞭然ですが、芸術、特に演技はそうだと思っているのですが、そういう目に見えづらいものの場合そういう上に書いたような罠に陥りやすい気がします。
僕もそうだと思います。最近自分が根拠なく浮かれているようでいけません。根拠なく浮かれると何がいけないって、それでも世界はフェアでシビアなわけで、そんな世界と相容れなくなってしまうんですね。嗚呼レベル1、初心忘れるべからず。
さてワークショップ。バイリンガルで進んでゆく。オリザさんは英語の聞き取りはほぼ完璧なようでした。説明は日本語で通訳を通していましたが。彼は他にも韓国語とフランス語が堪能なようです。ぎゃふん。
ちょっとしたウォームアップをし、さて実際に台詞を読んでみよう。「日本語と英語、両方のテキスト(台本)用意してあります」とのこと。僕はちょっと迷って日本語をチョイス。そもそも演技を学ぶのは母国語に限ると思うんです。平田メソッドは日本発なわけやしね。
最初普通に読み、それからどんどん集中力を他に分散させていく、という進め方。外見(そとみ)にこだわった台詞なんかくそじゃ!!!、と言うことでしょう。大いに同意、でもムズいんです。そういう意味で、英語の台詞を読むのは良いかもしれません逆に。でも紙一重。
ワークショップ、あえて内容はここでは詳しく述べませんが、メモ取りまくったんで、興味ある人今度一緒にやりましょう。でも平田さんもたいがい色んなとこでこのワークショップやってるようなので、探せばきっと本人に教えてもらう機会はあると思いますが。
ワークショップ後、青年団の芝居を観劇。静かな演劇とはなんぞや、と少し緊張して観始めましたが、予想に反してコミカルで、ディフォルメ化された楽しい演技でした。
もともと落語の台本として書かれたという「ヤルタ会談」、ヤルタ会談の模様をまるで井戸端会議かのように描いたこの作品、めちゃめちゃ面白かったです。戯曲が見事で、思わず買ってしまいました。英語バージョンが欲しかったのですが置いていなく日本語のものを。
忠臣蔵OL編も楽しかったです。忠臣蔵の義士たちが「戦うか否か」を議論する様をOLの食堂で表現する。普遍的なものは大きな大きな可能性を秘めているんだなと再確認。シェイクスピアしかり、罪と罰然り。OL編のようにめっためたに解体することで、説得力が増したり。今度予定しているという「自衛隊編」が非常に気になります。自衛隊が戦うかどうかもめる・・・。タッチータッチー。
英語の字幕と共に、お客さん大いに笑う。これは普通におもろいと思います、アメ人にとっても。特にヤルタ会談は最高でしょう。むしろアメリカ人好みだと思います。
アフタートーク。外人から色んな質問。けっこうみんなぎゃふんってなったのかもしれません。僕は手を上げたのに当ててもらえず。終わった後平田さんを見つけたのでアフターアフタートーク。気になった点。青年団のコミカルな演技、あれは今日WSでやったナチュラルな台詞の延長線上にあるものなのか?
「はい。」
「・・・なるほど。」
なんかしょうもない事を鬼の首を取ったように聞いた感じになってしまいました。もちろんあれはベースにあるもので、そこから色々なものを経て舞台に乗せる演技が出来上がるそうです。なるほど。なっとく。その辺りを詳しく知りたいけれど、帰られるのね、ニッポンに。
燕雀安んぞなんていってられない。全て吸収。続きは自分で。
Pic: アイスクリーム屋を見かけました。去年がフラッシュバック。
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