9月24日 牢屋へ
 晴れ。

 朝からバタバタ。11時には退室完了しなきゃならないため。飛行機の関係で10時に出発するアイを僕とグスタヴォでお見送り。空港まで行ってあげたい所ですが、僕も引越しがあるのでそうもいかず、寮の前で握手。ありがた迷惑な絵をプレゼント。「AIrの方程式」。

アイはクールで賢いのですが、けっこう世間知らずでけっこう寂しがり屋。曰く、人間関係では今まで失望してばかりで、いつからか人間関係に多くを求めなくなったそうです。でも寂しがり屋。・・・矛盾矛盾矛盾ですよ。そんな寂しいこというなよ、車から手を振る君の目が潤んでたのを僕は知っている。そんな涙が残ってるうちはまだまだ頑張れるさ。いい関係をたくさん築いていけるさ。グスタヴォを見ろ、僕を見ろ、いい友達じゃないか。・・・とは言えなかったけど。

駆け足でロレナとオージーの部屋へ。ありがた迷惑再び。絵とメッセージ、僕の中の彼らのイメージを漢字一文字で添えて。

オージー、「直」。良くも悪くもまっすぐな彼。毎晩のように部屋にやってきて、夢中でトルコの音楽を説明してくる君には「いやいや眠いから・・・」とは言うこともできなかったです。で、いつの間にか引き込まれてるんだなこれが。また会おう、達者で!

ロレナ、「優」。果てしない包容力。あなたの前では僕やオージーは素直に、子供になれるのです。ほんまロレナにはいっぱい癒されました。いい教授になって下さい。

二人ともすごく喜んでくれる。ロレナは涙まで浮かべて、ハグとキスをくれました。キスってキスじゃないですよ?、キシングカスタムって奴です。ヨーロッパバージョンは顔を交差させ二回キス(の音)をする。僕はこういうのを今までやったことがなかったので面くらい、「チュッ」という音を立てることもせずにボケッとしてました。

その後大急ぎで荷物を詰め込み、おらぁぁぁ!!というような勢いで引越しを済ませました。どでかい荷物3つを無理やりイエローキャブに詰め込む。よく入ったなって思います。ブルックリンへ。

YMCAに到着。チェックインを済ませ、エレベーターがないのでふうふう言いながら階段で。「うんこみたいなにおいするなあ〜」とグスタヴォ。言い返せず。部屋に入ってまた苦笑。まあ激安な値段にそぐった部屋ですよ。僕とグスタヴォはほぼ同時に「・・・ジェイル(牢屋)」とつぶやきました。

二日酔いの僕らはそのままぼろっちいベッドにダウン、30分のつもりが3時間爆睡眠。夕方に起きて練習がてらグスタヴォを送りがてらマンハッタンに行こうぜということになり、ジェイル、じゃなくってYMCAを出発。

最寄のサブウェイの駅に行くと土・日と工事のため不通とのこと、Broadway Junctionという駅まで臨時のシャトルバスで行ってくれと言われ、よく分からないまま従う。サブウェイは常に何らかの工事や修理や改装がどこかで行われていて、こういうことはままあります。Broadway Junctionまでバスですぐでした、そこからブラウンもしくはブルーラインでマンハッタンへ(ブルーとかブラウンとかってのは路線の名前です。正式名称もあるようですが、僕らはもっぱら色で呼ぶ)。僕らはブラウンをチョイス。

ほんとはローアーマンハッタンで降りて通学のシュミレーションをしたかったんですが、腹減ったしいい加減しんどいわ、と言うことになり、中華街辺りで下車、飯食ってお互い帰宅。帰りも同じルート、案外あっさり帰れて一安心。

シャワーを浴びようとすると水しか出ない。くそう、さすがだぜと思いながら、しかしさすがに湯ぐらい出るやろうと思い、たまたま歯磨きに来てたスペイン人のおっさんに尋ねると、「ああ、これね、右から二個目のシャワーの右側の蛇口を出しっぱなしにして、一番左のシャワーを使えばお湯出るよ」とのこと。

「なんで??!?」

というツッコミを飲み込んで丁重にお礼を言いました。さあシャワーを浴びましょうと思いきや、今度は暇だったらしいそのおっちゃんにつかまって全裸のまま立ち話。10分ほどで開放され、まるでRPGのようなそのシャワーを浴び歯を磨く。やれやれ。

真っ白な壁に囲まれて、犯罪者の気分で終身、じゃなくって就寝。

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