9月11日 

2005年9月11日
9月11日 
 晴れ。

 朝からスペイン人、ロレナとハビエロとグラウンド・ゼロへ。今日で911テロから丸四年、グランドゼロではセレモニーが行われました。サブウェイ?でほぼ終点まで南下。

 駅を出てみると、グラウンド・ゼロを囲むフェンスに花束や4年前の今日の詳細、ワールド・トレード・センターの歴史などが貼られていて、また、スピーカーを通して犠牲者の名がずっと読み上げられていました。WTCや自由の女神をモチーフにした追悼のアートなども。グラウンドゼロに向かってN.Y.市警が整列して敬礼してました。僕も心の中で敬礼。

 地面にでっかい布が敷かれているのを発見。人々が思い思いの言葉を綴っています。無責任な、でもまっすぐなLove&Peaceの言葉たち。僕も自己矛盾を抱えながらも一筆。

 「皆が笑えば世界が笑う」

 日本語で。

 そのままマンハッタンの南端まで歩く、徒歩で10分ほど。ハンバーガー(うんざり)を買ってバッテリーパーク(Battery Park)で昼食を取った後サウスフェリー乗り場へ。スタテン島(Staten Island)行きのフェリーに乗りました。1時間に2本ほど、24時間往復しているこのフェリー、なんと無料です。

 スタテン・アイランドとは、マンハッタンの南西に位置し、ちゃんとN.Y.市の一部なんです。しかしマンハッタンまで行くにはフェリーしか手段がなく、他の地区とは性格を異にしている感じです。島そのものも田舎。僕らは島は観光せずただ無料のフェリーで往復し、景色を楽しむ。自由の女神があるエリス島の前を通過。程よい距離から眺める彼女はどこか寂しげでした。

 スパニッシュ達と別れた後、グスタヴォと会う。今日はクラスメイトのカザフスタン人とサッカーをする予定だったのですが、グスタヴォに聞いてみると電話がないとの事。こっちから連絡する手段はないので仕方なくあきらめる。代わりにサッカーを観戦することに。今日はメキシコリーグの第3節、メキシコの人気を二部する2チーム(片方はAmerica、もう片方は忘れました、そっちがグスタヴォが応援するチームなのですが・・・。Americaはメキシコのレアル・マドリードのようなチームで、スタメンの5人がクラウディオ・ロペスなどの外国人選手。こっちはオールメキシカンだそうです)の対決だから、見る価値があると主張するグスタヴォに従いホールフーズマーケットで食料を買い込み彼の家へ。

 結果はスコアレスドロー。途中あきらかにそうでないオフサイドを取られ、幻のゴールとなったので本当は勝ちです、こっちの。名前は忘れたけど。

 さて、夜になったので再びグラウンドゼロへ。今夜はWTCを象徴する二本の巨大な光線が焚かれていて、マンハッタンの濁った空に伸びるその青い二本の光は、あたかもワールド・トレード・センターが本当に復活したかのようなイメージです。どれほどのニューヨーカーを勇気付けたことでしょう。感動。

 しかし気になるのは付近に多く屋台を出しているTシャツ売りやお土産売り、アイスクリーム屋さん、そしてそれに群がる人々。笑顔。今日はお祭りじゃないぞ。お国柄と言ってしまえばそれまでですが、理解に苦しみます。まあ写真を撮ってる僕も同じ穴の狢か。悲しみをパワーに変える。災い転じて福となすじゃないけど、この図太さがアメリカの良さなのかもしれません。

 ちょっとしたカルチャーショック。

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