雨、依然降らず。

 九日目!!!!!!!!!観にきてくれた皆さんありがとうございます。

 2ステージ。昼公演。ここにきて怒涛のお客。ありがたい。が、出来としては良くなかったようです。演出的には今回最悪の公演だったようです。役者の増長、主に笑いの点における暴走が敗因だったようです。暖かいお客さんの反応で勘違いしてしまい、練習以上を、自分の能力以上を狙って出そうとすると、お客さん的には「え〜・・・?」ってなるんでしょう。

 それとは別に、僕は僕で調子に乗って、昨日と同じくまた新たな動き、演技で新たな気持ちを入れようとしましたが、あえなく失敗。昨日の絶妙のバランスは消えうせ、自分の新しい動きと演技に逆に振り回される形になりました。反省。とはいうものの演出がそこまで怒るほどの不出来だとも思わなかったのですが。

 夜公演。僕の心の師がやってきました。僕のテンションは上がりに上がる。で、終わって時点では昨日を抜いて自己ベストかとも思ったのですが、今冷静に考えると師を意識しすぎた感もあります。多少見栄を張った演技だったかも知れません。見栄はウソですからね。見栄や緊張、プレッシャーといった邪念をパッションに変換できればいいのですが、そんな技量はまだ持ち合わせていなく・・・。

 まあ勿論悪い出来ではなかったです。昨日に次ぐ出来だったのではないでしょうか。ただ、直前にラスト付近が大幅に変わり、そこに関してはどうしても小手先の演技となってしまいました。演出の葛藤も分かりますが僕らも葛藤。

 ☆ ☆ ☆

 長かった、本当に長かったロングランも(初回練習から数えて今日で実に3ヶ月と4日!!!)、残すところあと一回、不思議です。時の流れの激しさよ、非情さよ。うん、時の流れの何が怖いって目に見えないことです、ボーっとしてたら貴重な、本当に貴重な時という資源がどんどんどんどん垂れ流されていく。

 僕は今回の話が持ち上がって、練習が始まって、本番に入って、その流れを垣間見ていました。ノット役者な僕のプライベートな生活、人生にも大きな岐路がありました。それも眼鏡になったのでしょう。でも、こんなにすさまじい時という川の激流の中でも、僕はずっと楽しんでいた部分がありました。

 役者神藤、激流の中で、鬼コーチにしごかれつつ、隣の奴の泳ぎ方を盗みつつ、溺れつつ、鼻から水吸っておへおへなりつつ、仲間にしがみついて助けてもらいつつ、そうやって自分なりの泳ぎ方を学んでこれたつもりです。一人では溺れ死んでいたでしょう。弱かった僕なら川から上がっていたでしょう。ありがたきは仲間の存在、変えがたきは自分のパッション。

 さて、明日ですね。

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